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美濃

岐阜県東濃地方(多治見市・土岐市・瑞浪市・可児市)

美濃は岐阜県の東濃地方を中心とする産地で、古墳時代後期にまでさかのぼる1300年 以上の歴史を持ちます。隣接する瀬戸と技術を共有しながら発展してきた間柄で、中世には 美濃の陶工が瀬戸に学び、のちに瀬戸の加藤家が動乱を避けて美濃に移り、釉薬の 技術を持ち込んだとされます。

その土台が桃山時代(1573〜1603年)に独自の花を咲かせ、茶の湯の隆盛を背景に 志野・織部・黄瀬戸・瀬戸黒という4つの様式が生まれました。志野は温かみのある乳白色の 釉、織部は大胆な緑釉と歪んだ造形、黄瀬戸は柔らかな黄色の釉、瀬戸黒は窯から 一気に引き出して作る艶やかな黒が特徴です。このうち黄瀬戸・瀬戸黒は「瀬戸」の名を 冠していますが、実際に作られていたのは美濃であることが、のちの窯跡発掘調査で 明らかになっています。

現在の美濃は、陶器・磁器の両方を手がける数少ない産地の一つであり、日本の 陶磁器食器生産の半分以上を占める最大規模の産地になっています。

出典