漆器
しっき
木などの素地に漆を塗り重ねて仕上げた製品の総称です。塗料そのものを指す「漆」とは区別されます。
漆器は、椀・盆・箱などの木地(多くは木材)に漆を何層にも塗り 重ねて仕上げた製品の総称です。「磁器」が「磁器の器」を指すのと同じように、塗料そのものを 指す「漆」と、それを使って作られた製品を指す「漆器」は区別されます。
同じ漆という素材を使いながら、産地ごとに作り方の重点は異なります。輪島塗(石川県)は、 焼成した珪藻土の粉(地の粉)と布での補強を重ねた、極めて丈夫な下地作りで知られ、 山中漆器は逆に、極めて薄く精緻に挽いた木地の美しさで知られます。どの産地であっても、 本物の漆器に共通するのは仕上げに本物の漆を使っていることで、これが西洋の模造技法 「ジャパニング」との決定的な違いになります。