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金継ぎ

きんつぎ

本物の漆で割れた器を接着し、継ぎ目に金・銀・プラチナの粉を蒔いて仕上げる修復技法です。破損を隠さず、器の一部として見せます。

金継ぎ(金繕いとも呼ばれる)は、割れた陶磁器を漆で接着し、欠けた部分は漆と小麦粉 などを混ぜたペーストで埋め、この下地が硬化したあとの仕上げに、継ぎ目へ金・銀・ プラチナの粉を蒔いて仕上げる修復技法です。継ぎ目はあえて見えるままにします。破損を 隠すのではなく、器の一部として積極的に見せるという考え方で、不完全さを味わいと するわび・さびの美意識と深く結びついています。

本物の漆を使うため、本格的な金継ぎの修復には数週間かかり、接着剤のように数分で 固まるものではありません。完全に硬化すれば化学的に安定し、他の漆製品と同様に食品にも 安全に使えます。近年広まっているDIYの「金継ぎキット」の多くはエポキシ樹脂と 金属粉を使い、速さと手軽さを優先しています。硬化後に食品用として安全なエポキシも ありますが、そうでないものも多いため、製品側に明記がない限り食器としての安全性を 前提にしない方がよいです。