せんべいとあられ・おかきの違いとは|米の種類を徹底解説する
せんべい ・ あられ ・ おかき は、米を使う 和菓子としてまとめて「米菓」と 呼ばれることが多く、遠目には似たような菓子に見えます。しかし内側で使われて いる米は違っており、その1点の材料選びが、他のほぼすべての違いを説明します。
決め手は米の種類
せんべいはうるち米、日本全国で日常的に炊いて食べる普通の米から作られます。 あられ・おかきはどちらも、餅に使うのと同じもち米から作られます。この たった1つの置き換えが、そのまま食感の違いを生みます。うるち米は焼いたり 炙ったりしてもあまり膨らまないため、せんべいは平たく、密度が高く、 パリッとした食感になります。もち米は熱を加えると膨らみやすいため、あられ・ おかきは軽くふっくらとした食感になります。
うるち米のせんべいの例として、草加煎餅の詰め合わせがあります。
本場 草加煎餅 24枚入(草加煎餅ほりゐ)
3,240円 (確認日 2026年10月9日)
送料無料 (楽天市場)
- 草加煎餅の店、ほりゐの定番の詰め合わせで、24枚が個包装です
- 原材料はうるち米(国内産)と醤油などで、賞味期限は製造日から90日です
2つの発祥の物語を持つ菓子
せんべいの起源は唐の時代、小麦をベースに油で焼いた中国由来の菓子にまで さかのぼりますが、それは今日売られている米菓とはまったく別物になります。今 思い浮かべる塩気のある米ベースのせんべいの形は、はるかに後の江戸時代に 今の姿になり、もっともよく記録に残る発祥地が、日光街道沿いの宿場町、 埼玉県の草加です。
よく知られた俗説は、草加で茶屋を営んでいた「おせん」という女性の名前に 結びつけられています。売れ残った団子を川に捨てていたところ、通りかかった 武士がそれを平らにして焼くよう勧めたことがきっかけで、手で押しつぶした 団子が丸い形に広がり、それが今日のせんべいの標準的な形になった、という 話が伝わっています。
どちらの由来説であっても、草加とせんべいの結びつきには、確かな文学的な 裏付けもあります。俳人・松尾芭蕉は、1689年に記した「おくのほそ道」の旅の、 まさに初日の宿泊地として草加を通過しています。うるち米で作る、硬めで パリッとした「堅焼き」の草加せんべいは、今もこの街道の記憶と直接つながる 菓子として売られています。
塩からしょうゆへ
せんべい・あられ・おかきはいずれも水分が少なく日持ちしやすい部類に入り、 渡すタイミングを選ばない手土産としても扱いやすい(日持ちを軸にした 選び方は日持ちで選ぶ手土産の目安 で詳しく扱っています)。
初期のせんべいは、塩だけで味付けされていました。しかし時代とともに醤油味が 徐々に主流になり、今日「草加せんべい」と呼ばれる(実際に草加で作られたか どうかにかかわらず)醤油せんべいが、日本でもっとも一般的に売られている 種類になっています。塩味のせんべいが消えたわけではありませんが、今では醤油味の 方が多く、これは草加せんべいが誕生した当初とは逆転した状況になります。醤油味の せんべいは、原料の米ではなく醤油自体を通じて小麦を含むことがあり、この点は アレルギー表示で選ぶ和菓子で 詳しく扱っています。
味つきのあられの詰め合わせの例です。小麦を含みます。
京のにぎやかあられ 6種 各12枚 計72枚(養老軒)
3,240円 (確認日 2026年10月9日)
送料無料 (楽天市場)
- 伊勢海老・黒豆・わさび・梅・柚子塩こうじ・九条ねぎみその6種が各12枚入り、個包装です
- 賞味期限は製造日から常温で90日です
よくある質問
せんべいとあられ・おかきの違いは?
使う米の種類が違います。せんべいはうるち米(普段食べる普通の米)で平たくパリッと仕上がります。あられ・おかきはもち米で、軽くふっくらとした食感になります。
あられとおかきの違いは?
同じもち米・同じ製法で作られており、実質的な違いはサイズだけです。おおむね5cm未満をあられ、それ以上をおかきと呼びますが、この境界は厳密には定められていません。
せんべいはどこから来ましたか?
起源は唐の時代の中国由来の小麦菓子ですが、今日の米ベースの塩気のあるせんべいの形は江戸時代に定着しました。もっともよく知られた発祥地は、日光街道沿いの宿場町、埼玉県草加です。
せんべいは塩味ですか?それとも醤油味ですか?
今日売られているせんべいのほとんどは醤油味です。かつては塩だけで味付けされていましたが、やがて醤油味が主流になりました。塩味のせんべいも存在しますが、今では醤油味の方が一般的です。
まとめ
せんべい・あられ・おかきの違いは、使う米の種類に集約されます。せんべいは うるち米で平たくパリッと、あられ・おかきはもち米で軽くふっくらと仕上がり、 あられとおかきの違いはさらにサイズだけに絞られます。現代の醤油せんべいの 発祥地とされる草加は、日光街道の宿場町として、旅人向けの保存食から広まった という説が有力で、俳人・松尾芭蕉の旅の記録にも登場します。